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デザインのひきだし32号【紙特集!】の全力っぷりに脱帽!

 







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元ハウスメーカーのインテリアコーディネーター。 IKEAなどコストパフォーマンスのよいインテリアを使って高見えするコーディネートをするのが得意。 妥協して中途半端なものを手に入れるのが嫌い→→お客様が入荷待ちされている商品の在庫チェックするのが日課です。
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『デザインのひきだし』という本はご存知ですか?

もう、本当にすご過ぎてどう表現していいのか悩むんですが、
とにかく「そこまでやる?」という徹底っぷりに感動しちゃいました。

私は32号をようやく手に入れましたが、毎号即完売しているのも頷けます。
次回から予約必須です。
というわけで、どれほどすごいかをご紹介してみますね〜!

デザインのひきだし32号は 紙 大特集!

プロなら知っておきたいデザイン・印刷・紙・加工の実践情報誌
デザインのひきだし第32号

デザインを仕事としている人、
デザイナーへ仕事をお願いする人、
それを受け取って印刷や加工をする人、
そんな方々、みんなに役立つ
デザインと技術情報を詰め込みました。

本誌を読めば、知らず知らずのうちに
あなたの「デザインのひきだし」は
1段ずつ増えていくはずです。

「デザインのひきだし」が1段ずつ増えていくって表現が素敵ですよね〜。

でも、素敵なのは文章だけじゃない!!

もう、装丁からしてタダモノではないんですよ。

これ、見てください。

なにこれ?めっちゃボコボコしてる〜。

そう、これ白い紙にエンボス加工されているんです。

しかもこの白い紙が普通の紙ではなく、菱目状に糸を編み入れた工業用の包装用紙なんです。

さらに驚くべきは、その裏側・・

こんな風にアルミフォイルなんですよ。

このエンボス加工が仕上がるまでの過程も、かなり大変だったようで、圧が弱すぎてエンボスがつかないところから、圧をかけすぎて紙が破けてしまうところまで、詳細に紹介されていました。

「紙特集だからこそ、ちょっと変わった紙を使った表紙にしたい」という思いから始まったようですが、その初志貫徹させる姿に、身が引き締まります!

そういう職人魂好きだな〜

この装丁だけでも、十分変態的なまでにストイックなんですが、内容もなかなマニアックでして…

本誌自体も折りごとに異なる紙に印刷されており、コーナーにしっかりと詳細が記載されています。

色の載り具合や、質感を実際に確認できる、サンプル的な使い方もできますね。

私は紙媒体のデザイナーではなく、ただ紙が好きな人ですが、かなりディープな本だと感じました。

 

付録が付録と思えない

何かすごいって、この付録!

すごい厚みで、本誌に挟まれている姿は壮絶でした。(しっかりビニル袋に入ってました)

この「実物・紙サンプルBOOK」には130枚収録されており、カテゴリーごとにいろんな紙を体験することができます。

インテリア業界でサンプルといえば無料で手に入ることが多かったのですが、いざ紙のサンプル帳を…と探してみると、意外にも有料なんですね。

竹尾ミニサンプル

こんな風に細分化されいたら、よく知っている人には欲しい部分だけ購入できていいですが、素人にはなにがなにやらさっぱり…

どんな感じが好みなのか、ざっくり全体を見ながら比べられるので、この付録はありがたいです。

というか、この付録目当てで買いました!

 

あっという間に完売

欲しくなった方、ごめんなさい。実はオンラインではもう完売してます。

私は大型書店で取り寄せをお願いして、やっとこさ手に入れました。

でもですね、ありましたよ!在庫!

代官山 蔦屋書店

電話で取り置きとか、発送してもらうとか、どこまでできるかわかりませんが、今在庫があるとはっきりしているのはここだけじゃないかな〜。

おそらく先日出版記念イベントが行われたので、ここにだけ在庫が投下されたのかもしれません。

お探しの方は、一度コンタクトをとるか、足を運んでみてください。買えるといいですね!

 

紙の世界にどっぷり

惜しくも買えなかった、返本待ちも受け付けてもらえなかった、そんな方に朗報!!

素敵な商品を発見したので、ご紹介します。

FELISSIMO  紙の専門商社 竹尾が選ぶ 500種類の紙セットの会

描きたくなる紙、500種類。

500色の色えんぴつと相性のいい紙を、なんと500種類。
創業から約120年の歴史を持つ紙の専門商社 竹尾のプロジェクトチームが、自社で取り扱う約9,000種の紙の中から吟味し、実際に500色の色えんぴつで描き味を試しつつセレクトしてくれたスペシャルなラインナップ。
素材感、色味、表情など紙の個性もそれぞれなら、色えんぴつでの描き心地や色の見え方もそれぞれ。
どの紙に何を描こうか、組み合わせの数だけ創造性が刺激されそう。
朝から夜へ、1日の時間の流れを色でイメージした5種類のセットの中から、1回に100枚(100種類)ずつお届けします。

これ素敵ですよね〜!

毎回100枚ずつ、合計5冊並べて、どっぶり紙の世界にひたりたい〜。

きっと私もこれ買います。こういうのたまりません。

改めて振り返ってみたら、昔からきれいな紙とか、ショップカードとか、ラッピングについているかわいいシールとか、捨てられずに取ってたな〜。

便箋とかも、最後の1枚をいっぱい残してたりしました(笑)

意識したことなかったけれど、小さい頃から好きだったり興味があったものって、ちょっと掘り起こしてみたら、どんどん溢れてくるものですね。

そして、掘り起こしちゃった大人が「大人買い」してるんだと思う(笑)

 

普通の生活のすぐそばにあるデザイン

最後に、本誌の中でおもしろかった特集を。

「ベストセラーはこの紙でつくられている!」という企画で、2017年上半期のベストセラーに使用された紙が一挙公開されています。

確かに、カバーの質感とか、本ごとに全然違うし、もちろん本文用紙もクリームが強かったり、少しザラっとするものだったり、全く違いますよね。

正直、紙が好きとか言いながら、本の装丁と言っても、デザイン(イラスト・写真や文字)しか見てなかったな〜。

本が「紙の集合体」だという意識がなかったのかもしれません

でも、この特集を読んだら、すごく本屋さんに行きたくなってきました。

ブックディレクションしている方は、「本の中身の世界観」を紙選びやデザイン、印刷方法まで含めて装丁として表現しているんだな〜と、今更ながら感動しています。

いずれ、私もショップの内装からフライヤーなどの紙モノまでトータルでデザインするようなことをしていきたいと思っているので、少しずつ「デザインのひきだし」を増やしていきたいなと思います。

いい意味でマニアックな、良書でした!

 

 

 

 

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