ストーリーのあるインテリアで暮らしを豊かに

【移転で新サロンインテリア】洞窟のような空間で施術に没入できるサロン

 







この記事を書いている人 - WRITER -
元ハウスメーカーのインテリアコーディネーター。 IKEAなどコストパフォーマンスのよいインテリアを使って高見えするコーディネートをするのが得意。 妥協して中途半端なものを手に入れるのが嫌い→→お客様が入荷待ちされている商品の在庫チェックするのが日課です。
詳しいプロフィールはこちら

こんにちは。山口です。

今回ご紹介するのは、初めての!2軒目のサロンづくりのお客様です。

2軒目というと、新しく店舗を増やしたと思いますよね〜。でも違うんです。

前のサロンはスパッと畳み、新しいサロンで全く違うインテリアを作り上げられたオーナー様。

かわいい、エレガントな路線ではないインテリアを探している方、必見です。

 

ご依頼

今回のご依頼は、以前プレミアムプランでサロンづくりをさせていただいたK様。

詳しくは↑をクリック
以前は広々としたお部屋にラタン素材の家具を多く取り入れた、リゾート風のインテリアを作らせていただきました。

今回、久しぶりにご連絡いただき、新しいお部屋に移られるとのこと。

てっきり今の家具を移転先のお部屋にレイアウトするご相談だと早合点してしまったのですが…そうではありませんでした。

なんと!新しいお部屋には今ある家具を持ち込まず、一から新たにコーディネートしたいとのこと。

え〜!!なんと贅沢な!

でも、それだけ強く新しいインテリアへの思いを持っていらっしゃるということですよね。

今回は2軒目ということもあり、サロンづくりコースでお手伝いさせていただくことになりました。

 

ご訪問

再び名古屋へ。

今回は事前のヒアリングシートは省略し、お部屋を訪問させていただきました。

実は、前のサロンのお部屋を決められる前から、今回移転先となるお部屋を気に入られていたK様。

満室だったお部屋に空きが出たので、すぐに移転を決められたそうです。

ワンルームのお部屋は変わった形をしていて、玄関から見て右奥の壁が斜めになっているのが特徴的です。

写真では伝わらない感じなので、間取り図を。

掃き出し窓のある面が一番狭くなっていて、水廻りに向かって広がっています。

K様のイメージされている、窓前のスペースに施術ベッドを配置するレイアウトだと、ベッド周りのスペースがかなりギリギリになりそう…

これは…難易度が一気に上がりましたね…
しっかりと採寸して、レイアウトを考えたいと思います。

さらに、玄関からキッチン前を通って施術エリアに入る動線のため、生活感が出てしまう事も気にされていました。

当日お聞きしたご要望は、

・コンセプトは『洞窟』
・間接照明のみの空間にしたい
・手持ちの小人ランプ(LED照明)を配置したい
・照明をつけていない時は真っ暗に
・床材を現状のフローリングからタイルカーペットに変えたい(正方形のもの)
・洗面所があるので、ドレッサーは置かずチェアのみ

【洞窟】というキーワードは、前回のサロンづくりの際にもお聞きしていたので、フォーカスして取り組みたいと思います。

 

プラン提出

コンセプト

日常を忘れられるドラマチックな空間で、リラックスしながら施術を受けていただけるようしつらえました。

洞窟のような空間をイメージしてコーディネートしています。

プラン1・2共通

遮光カーテンで空間全体を暗くし、洞窟感を演出しました。

天井照明は不要とのことで、照明器具なしとしています。

洗面所内でのお着替えはスペース的に難しいので、洗濯機の壁ラインでカーテン間仕切りを設置し、お着替えコーナーとしました。

お着替えのために、区切られた空間用には照明を配置。
既存のポールにお洋服を掛けていただき、お荷物を置けるスツールを設けています。

カーテンで仕切られているので安心してお着替えができ、施術時は洞窟感をキープできます。

玄関からキッチン横を通り施術エリアに入ると、正面にフェイクプラントで緑化された壁が目に飛び込みます。

緑の中に設置したディスプレイ棚には小人ランプを配置し、遊び心を演出しました。

 

プラン1

フェイクプラントで緑化した壁には小人ランプ用のアクリルディスプレイを設置。

お部屋に統一感を持たせるため、ディスプレイ棚と素材を合わせたアクリルのチェアをセレクトしました。

アクリルチェアは透明なので、お部屋を広く感じさせてくれる効果も。

反面、寒い季節にはひんやり感があるので、羊毛風のマットを座面に敷き、イメージチェンジと暖かさを確保できます。

プラン2

施術ベッドを斜めに配置し、木など自然素材のアイテムを取り入れたプラン。

床材は置くだけでずれずに設置できて人気のピタフィのタイルカーペットをDIYで。

ベージュからライトブラウンで統一した空間は居心地の良さが魅力です。

 

ご感想

プランご提出後のご感想は…

全体的なイメージが洞窟よりも森に寄っている感じがあるので、少し色合いやテイストを修正したいです。

通路での着替えやカーテンの案はなかなか面白いと思います。
キッチンから部屋への通路もカーテンにするのは変な感じになるでしょうか?
もし変でなければ、全面カーテンで埋めてしまうのもいいかもと思いました。

床材はプラン2のものがとてもいい感じなので、それでいきたいです

ここの赤い部分を全部カーテンにしてしまうとか…

割と大胆ですが、おこもり感は出ますよね。
色合いはベージュか白かライトグレーあたりの薄めだと嬉しいです。

壁面緑化風の壁はお好みではないということで、遮光カーテンで壁面を隠し、洞窟感を出す方向で進めることになりました。

 

方向性が決まり、内装づくりの作業へ

カーテンで壁を隠し、床は全面フロアタイル敷きと決まったので、次はカーテン生地とフロアタイルの選定です。

壁を隠すカーテンは、洞窟のように暗くするため、遮光生地でベージュ系〜ライトグレーのものを探しにニトリへ。

遮光生地にも種類が沢山あるのですが、一番遮光性能が高いものが、【遮光1級】となります。

今回は遮光1級の生地に絞って探してみました。

その中で生地の質感が一番良かったのが、こちら。

しっかりとしたハリがあり、生地表面は横方向の織りがあるので、単色でものっぺりした感じがなく、高級感があります。

しかも、遮光1級です!つまり、これ以上の等級はありません!(笑)

K様にお知らせしたところ、この生地のホワイトでオーダーを進めることに。

床のタイルカーペットは置くだけでずれないタイプの商品のサンプルを取り寄せ、色を選んでいただきました。

ほぼ即決で2色(中央と右)に決定。

フローリングの上に置くだけずれない仕掛けは、裏面の写真(右側)を見ると一目瞭然です。

何本も白いラインが見えますが、これが滑り止めの役割を担っています。

しかも、剥がすときに引っ付きすぎて床を痛めることもない、優れた製品です。

今回は、千鳥模様の配置にしたいということで、既存のフローリングの上に2色を交互に並べ、床に合わせてカッターナイフでカットすることを繰り返して仕上げていただきました。

送っていただいた、途中経過のお写真が大変さを物語っています…

 

床の次は突っ張りカーテンポールの設置です。

壁をほぼ全面隠すため、カーテンポールの本数がすごいことになっていますね。

天井と床で突っ張るだけでなく、横材も取り付けが必要なので、こちらの作業も大変だったと思います…
カーテンの取り付けが終われば、あとは小物の設置だけです!

 

細かいところの調整

翌日にはカーテンの取り付けが終わったとご連絡が。

割と暗くなりました!
想定より少し上から光が入りますが大満足です(^^)

ほぼイメージ通りに暗くなったと伺ってホッとしました。

しかし、プラン通りにいかない部分も…

小人ランプを設置する予定の無印良品の壁につけられる棚を設置する場所がない
プラン通りに大きい斜めの壁に設置しようとされたのですが、存在感があって変な感じだったので、柱に沿った上部に設置されることに。
取り付け位置を高く設定すると、ぶつかる心配もなくなり、圧迫感も和らぐので良いですね!

着替えスペースのレイアウトを変えたい
モニターの方がお着替えされる際、ハンガーを掛けるバーに頭をぶつけたり、ぶつけそうになった方が多かったそう。
着替えを入れるBOXが床置きのため、お洋服を取る際にポールの存在を忘れて頭をあげてしまうのでしょうね。
ポールのある壁ではなく、斜めの壁側でのお着替えもできなくはないですが、かなり狭いです。
また、洗面所のドアが施術室側に開くため、ドア前には物を置けず…
検討された結果、元の位置のままで進めることになりました。

ラタン照明の光色がオレンジで明るすぎるので、小人ランプと同じ色合いの他の電球が欲しい
以前のサロンで使われていた照明器具を新しいサロンでも使われているのですが、電球が透明でキラキラした光り方、しかもろうそくのようなオレンジの光なので、他の照明と光色を合わせたいとのこと。
小人ランプに付属の電球だけ購入できると良いのですが…
IKEAで販売されている電球には全く同じ光色はない気がします…
こちらは一旦保留となりました。

 

お客様用のチェア探し

お部屋が出来上がってきてので、次はお客様に座っていただくチェア選びです。

プランニングの図面上では配置できていたチェアも、実際にお部屋が立体的に立ち上がってくると、かなりコンパクトなものしか置けないと判明しました。

K様がスツールを仮置きされたお写真がこちら

矢印のスツールが直径28cmなのですが、このくらいのボリューム感がギリギリです。

そこで、洞窟っぽさを感じる、コンパクトなスツーツを5脚選び、ご紹介させていただきました。

その中でK様が気に入られたのが、BUNACOのスツール。

同じシリーズにコンパクトなサイドテーブルがあるので、コーディネートできます。

BUNACOは、日本一の蓄積量を誇る青森県のブナの木を有効利用するために開発された
当社独自のユニークな製法で、ひとつひとつ丁寧に手作りされている木工品です

コンセプトにもしっくりくるということで、スツール&テーブルで決定しましたが、テーブルは受注生産とのこと。

サロンづくりを進めながら3週間後の納品を待たれることになりました。

 

完成チェックのご訪問

いよいよ完成したサロンを拝見できる日がやってきました。

写真でお部屋の様子を見せていただいていたのですが、やはり自分の目で見て体感したいので、ご訪問をとても楽しみにしていました。

今回は私が体験したそのままを読者のみなさんにも体験してもらいたいので、ムービーから!!

 

エントランスを入った瞬間、え?どうなってるの?と恐る恐る歩を進めると、開けた空間に施術ベッド。

間接照明の優しい光に包まれた、不思議な空間が広がります。

意外にも狭い感じはありません。
むしろ、包まれていると言った方が伝わるかな。

無になる感覚に近い空間だと感じました。

小人ランプのディスプレイがとてもおしゃれ〜!
ギャラリーのような、ショップのような、垢抜けた印象で、とても素敵でした。

K様のセンスが光りますね〜!

今までにないインテリアづくりで、試行錯誤の繰り返しでしたが、想像の上をいく空間に仕上がって良かったです。

K様からの嬉しいご感想。

商品購入や商品探しをまとめて代行してくれるのが助かりました!
今回はスツールと棚がいい感じでした!

余計なものがなにもない空間で日常を忘れ、リラックスしながらボディメンテナンスができる素敵なサロン。
ぜひ足を運んでみてくださいね。

 

↓↓プロ撮影のお写真。さすがです!

K様のサロン

Liatris Nagoya(リアトリス ナゴヤ)

HP :  Liatris Nagoya

Instagram :   kokato.0617

予約 :  HOT PEPPER BETUTY

 

 

自宅サロンインテリアコーディネートの詳細はこちらから↓

 

 

この記事を書いている人 - WRITER -
元ハウスメーカーのインテリアコーディネーター。 IKEAなどコストパフォーマンスのよいインテリアを使って高見えするコーディネートをするのが得意。 妥協して中途半端なものを手に入れるのが嫌い→→お客様が入荷待ちされている商品の在庫チェックするのが日課です。
詳しいプロフィールはこちら

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Copyright© STORY+DESIGN , 2025 All Rights Reserved.